ごま和田萬「萬次郎 蔵」イベント

 

西洋古楽器による小演奏会 vol.107

古楽・風雅なあそび心「土蔵 de バロック」

 

 

 

虫のこえが元気な秋の夜長♪

バロック時代真っ只中の1726年に建てられた「ごま和田萬」さん土蔵で、

バロック音楽をお聴きいただきました。

 

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 この蔵の中から、建築当時の「上棟」と書かれた板が見つかり、

1726年(享保10年)徳川吉宗公の世に建てられたことが、歴史家によって解明しました。

そして、享和2年(1802年)に組み直されているのですが、

それは同じ年の「享和2年の大洪水」のためではないかと言われています。

 

江戸末期の「大塩平八郎の乱」で近くの大阪天満宮が焼けたときも、

第二次世界大戦で辺りが火の海になったときも、焼け落ちなかったとか…。

とても強運の土蔵です!

 

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この日、昼間には警報が出たほどの大雨が、

夕方にはすっかり上がっていました。

晴れ女パワーも好調のようです。

 

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楽屋に置かれた歓迎のメッセージ。

素敵な、おもてなしの心に感動!

 

大阪に適塾ができたりと蘭学が盛んに学ばれていた頃、

この蔵は既に存在しておりました。

 

という訳で、この日のプログラムは、

ヨーロッパ文化や学術の多くを学んだオランダに思いを馳せて、

オランダ人作曲家の作品から演奏会スタート。

日本でもなじみ深いドイツバロックにお話を進め、

ヘンデルとともにブリテン諸島へと海を渡ってゆきました。

 

初めて古楽器によるバロック音楽を聴かれる方もおられ、

オーボエやリコーダー、チェンバロそれぞれの特徴や、

曲目の解説も交えながら。。。

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 吉竹百合子(チェンバロ)

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赤坂放笛(バロックオーボエ、リコーダー)

※写真はオーボエ・ダ・カッチャ!

 

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この日は、他にも盛りだくさんの楽器をご用意しており、

エイク「笛の楽園」で登場したバード・フラジオレットや、

オーボエ・ダ・カッチャにも、皆さま興味津々でした。

 

 

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天満・菅原町は、江戸時代から乾物問屋の街として栄え、

「萬次郎 蔵」のような土蔵が建ち並んでいたそうです。

 

隠れ家のような空間で、バロック(江戸?)時代にタイムスリップ。

お客様も、ごまのお菓子やお茶と共にお楽しみ頂けたようです。

 

 

 

ごまの歴史は本当に古く、このたび公演を前に、

以下の「ごま和田萬」さんのホームページで

↓にわかに勉強いたしました↓

 

和田萬 創業1883年のごま専門メーカー

 

ごまの歴史、種類、栽培…興味深いお話ばかりです。

ごまは勿論、ごまを使った沢山のものを扱われていますので、

是非、お出かけくださいませ。

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 ご来聴のお客さまをはじめ、今回のコンサートに関わって下さった全ての皆さまに、

心よりお礼申し上げます。

 

 ※土蔵や公演の写真は、

ごま和田萬さんのHPより転載のほか、和田萬さんに撮っていただいたものです。

ありがとうございました♪

 

 2013年9月4日

会場:ごま和田萬「萬次郎 蔵」

 

 

 

 

 

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